昨日、大相撲の横綱朝青龍が、初場所中に、知人男性との暴行騒動を起こした責任を取って引退した。事実上の解雇処分ともいえる状況だったようだが、最後に本人より「けじめ」という言葉を聞くことが出来、個人的には良かったと思っている。
 一方、民主党の恫喝幹事長は・・・。
 資金管理団体をめぐる政治資金規正法違反事件において、公判で共犯としての有罪判決を得るだけの十二分な証拠がなかったという理由にて不起訴処分となり、トラスト・ミー首相の援護も受けて、早々と幹事長職の続投を表明した。この恫喝幹事長には、横綱朝青龍のような「けじめ」や「道義的責任」という言葉が己の辞書には無いらしい。
 嫌疑不十分にて不起訴という処分は、今回、有罪判決を得られるだけの証拠が十二分に集まらなかっただけという意味であって、犯罪事実が全く存在しなかったことを意味するものではないだろう。仮に、刑事告発を行った告発人が不起訴処分を不当として検察審査会に審査を申し立てた場合、起訴される可能性だって残されている。この事件に関する禊が、今回不起訴になったからといって完全に終わった訳ではない。
 検察審査会への審査申立、原資に対する脱税容疑と、更なるステージへ発展していく可能性があるにも関わらず、すべてを許し、受け入れてしまおうとする政党の姿勢は、如何なものなのか。この政党の感覚は明らかにおかしく、まともな思考能力も自浄能力も持ち得ていない事が分かった。今後、再び下野した際、他党の政治と金の問題を指弾する資格を自ら放棄したことに気が付かないとは、本当に馬鹿な集団だと思う。