派遣村・・・。
 昨年末に仕事や住居を失い、東京・日比谷公園厚生労働省の講堂に寝泊まりした「年越し派遣村」の失業者らに対する問題は、具体的対応策もなく、今だ治まっていないようである。
 しかし、都内の施設4カ所に宿泊先を確保、生活保護の申請や緊急小口資金の活用、ハローワーク臨時相談窓口の設置、加えて食事の提供等、後手後手だが柔軟かつ最低限度の対応は出来ているように思われる。
 それでも実生活や就職活動となると足りないものも多くあるらしく、当事者からは印鑑作成の為の費用や住民票を取得する為の費用、面接に向かう際の交通費等の支給或いは貸付等の要望が挙がっているらしい。
 生活弱者や貧困層に対する支援は当たり前の事だと思う。いろいろなバックボーンを背負い派遣という形態で雇用されていた方々の事情もある程度は理解してあげたいと思う。しかし、デモ行進や過度の要求をする姿、経団連の会合に乗り込み、一方的に罵声を浴びせたりする姿をテレビで見るとさすがに「派遣切りにあった人=生活弱者」と捉えられるような手厚い保護をしてもらっている事に疑問を持ってしまう。しかも東京・日比谷に集まった方々に限定されるような支援の仕方も疑問だ。権利ばかりを主張し、施しがあって当たり前のような態度はさすがに・・・。
 そんな中、経団連会長はワークシェアリングについて言及し、又、某市では解雇された非正規雇用労働者らの雇用機会を創出するため、2008年度内に臨時職員として500人規模を直接採用することを発表した。公園美化や迷惑駐輪監視などの業務を想定しているらしい。一時的な雇用創出だとは思うが、本当に職がなく困っているならば、文句を言わずその流れに乗ったり、田舎で第一次産業等に従事することも真剣に考えるべきだろう。