8月末で、小学校4年生の長男が10歳の誕生日を迎える。
 静かな闘志を燃やすファイターだが、素直で優しい子でもある。ただ、頑固な一面も持っており、時々手をやくこともある。
 此処まで10年間、分からないなりに必死に子供と向き合い、子育てをしてきたつもりである。長男自身も相応の苦労をしながら友達、学校そして家族を通じて、社会や集団に適合的な行動パターンや逸脱しない程度の個人的価値観を形成してきただろう。幸いにして学校の先生に呼び出されるような行為・行動が見られないのは、パーソナリティーの形成や社会化が成長過程に上手く応じている証拠であると勝手ながらに思っている。
 特に最近、子供に関わる仕事も僅かだが行うようになった。そのせいもあって、パーソナリティーの形成や社会化にどれ程親の思考や行動が影響するかを改めて感じるようになった。
 社会から逸脱しないよう、適合できる能力はある程度身についただろうか。もし仮に自分の身に何かが起こり欠損家族となったとしても、社会から逸脱することなくこのまま成長を重ねていってくれるのだろうか・・・。
 誰しも分からない中での子育てである為、先の不安を挙げたら切りがない。
 とにかく、ここまで大きな問題もなく順調に10年間を過ごしてきてくれたことに感謝したい。