ここ数年、地区のソフトボール大会等にて同級生の顔をよく見かけるようになった。20代前半頃は、地区の集まりに参加しても、年輩の方ばかりで同級生の顔などは見かけることがなかった。しかし、ここ数年はどんな行事に参加しても同級生の顔を必ず見かけるようになった。理由はどうであれ、皆何らかの形で地域というコミュニティーへの帰属を余議なくされる年代に差し掛かっているということだろうか。
 自分はソフトボールというアソシエーションを通して、地域というコミュニティーに帰属していった。帰属したからそうなったのか、それがあったから帰属したのかは分からないが、10代や20代の頃には持ち得ていなかった「自分が生まれ育った地域への愛着」というものを僅かだが感じることができるようになった。
 逆に嫁はどうだろう。知らぬ土地に住み、参加するのは、小学校の行事やPTAの会合、住民運動会ぐらい。他の地域の行事といえるものへの参加は自分や子供というフィルターを通しての形が殆どである。そのような場合、今住んでいる地域に愛着を持つことができるものなのか。今更ながら疑問に思う。
 嫁は正月やお盆、田植えや稲刈りの時期以外は、あまり実家に行こうとしない。短絡的な考えになるが、それはそれなりに住み良い環境にあるということか。機会があれば一度きいてみよう。