所謂「ねじれ」という影響か、ここ最近自身の財布の中が慢性的にピンチな状態もあってか、政治に関心が向く今日この頃である。横浜市では、「アフリカ開発会議」なるものが開催されてようである。
 この会議の演説において、我が国の首相はアフリカ向け政府開発援助(ODA)を年間2000億円に倍増する等の政策を打ち出したようである。アフリカ開発やレアメタルをはじめとする様々な資源確保等の国益を考慮した上での政策だとか。その意義や重要性については、何となくだか理解できる。
 しかし、2000億円といえば後期高齢者医療の収入基準を見直した場合に必要と言われる財源とほぼ同じ額ではないか。たしか政治家の方々はここに充てる財源が捻出できず、消費税の増税まで謳っているはず。その一方で、こうも簡単に(円借款らしいが)資金援助できるとは・・・。
 国際社会における対応は非常に迅速に行われ、原油穀物の高騰に疲弊する国民生活に対しては全く無策という今の状況は、誰がどう考えてもおかしなことである。きっと、これから先も財布の中が潤うことはないだろう。
 国際社会に対して、いい顔をしたいなら、穀物原油先物市場へ向かう投機資金の流入を規制するよう、世界に投げかけることぐらいのことをしてほしいものである。本当に庶民感覚を持った政治家や空気の読める政治家の登場を望む。