昨晩、NHKセーフティーネットクライシスという番組を視聴した。
・健康保険料が高くて払いきれず、医療機関に掛かることが出来ない。
介護保険の改正により従来の介護が受けられなくなった。
生活保護受給の条件が厳しい。etc
 社会保障の基盤を支えてきた企業と家族の形態が変化し、従来の社会保障が機能不全の状態に陥っているとのことである。
 バブル崩壊以降、企業は生き残る為に、パートや派遣等の非正規社員の雇用にスタンスを移した(そこには、リストラによる人員整理も前提として含まれる)。その対象となれば、所得が下がり生活が苦しくなる。尚且つ、労使折半で支払っていた健康保険料を全て自分で負担しなければならず、所得に占める保険料等の割合がアップする。その結果、保険料滞納が生じ、病気をしても医療機関に掛かれなくなる。
 社会は複数の要素で構成され、その全てが連動している。どこかで問題が発生すれば、どこかにそのしわ寄せがくる。その問題が、国民の命を守るべきセーフティーネットにまで波及しているというのは国としていかがなものだろう。
 医療や福祉の財政を削り、国民に負担を強いる。一方では、どうでもよいこと(意味のない道路建設、パンダのレンタル、中国へのODA等々)ことに血税を注ぐ。民意が分からない役人及び政府与党に怒りの声を届けたい。さっさと解散し、民意を問えと言いたい。但し、生活第一と謳っている政党にしても政権を獲るとどう変わるか分からない。
 国の行く末、保障されない家族の将来・・・。
 番組を見ながら、個人として何か出来ることはないかと探してみるものの思い付かない。精々、健康で長く労働できるよう体調管理に気をつけようという程度である。