先月末より比較的若い年齢の方が入院している。その方はこれまでの生活形成に多少問題がある様で、疾患以外の生活課題も多く抱えている。入院期間中のリハビリテーションはもちろん重要。しかし、ソーシャルワーカー的には入院期間中に少しでも生活のし易い環境に改善していく方がもっと重要であると考えている。
 特に経済的問題については深刻で、無事退院を迎えても所得の保証は一切ない状態である。本人は自分の雇用形態さえ明確に覚えておらず、健康保険も年金保険も雇用保険労災保険介護保険も一切会社側には掛けてもらえなかったと話している。もしこれが本当なら、傷病手当、失業基本手当等の給付は受けることができない。更に障害の程度から障害基礎年金受給も困難かと思われる。
 今は正に親の年金で生活をさせてもらっている状態である。万が一、親がいなくなるようなことがあると、この先、どうやって生活を送っていくのか・・・。
 本人は、しっかりリハビリをして社会復帰できるようになりたいと望んでいる。気持ちは理解できるが、以前のような肉体労働は無理だろう。職に就けることがあっても収入は以前とは比べ物にならないくらのものであろう。となれば、先々生活保護の申請も視野に含まれるだろうか。この辺りをしっかりと説明し、今後の人生設計を自身の考えで構成してもらう必要がある。
 何年もやってはいるが、このような事を本人に伝える瞬間というものは気持ちの良いものではない。まして、自分より人生経験が豊富な方々ばかりである。このような方々にとって自分はどのように映っているのか。

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 アメリカではお節介やきのことをこのように呼んだりすることがあるとのこと。専門職として認知のあっての言葉なら肯定的に受け止められるが、このような田舎では・・・、どうだろう。