本格的な寒さを迎え、病棟の入退院調整(主に退院調整)も停滞傾向である。分かりきっていたことではあるが、有効的な打開策も思い付かず、気持ちばかり焦る。
 特に脳血管疾患で入院してきた方は、別に内科的問題、精神的問題を抱えていたりする為、家族では支えきれないケースが多く、方向性を決定する際の選択肢が最初から限られている。春先から夏場であれば、比較的容易に施設入所の調整も行えるのだが、冬場は全くダメな状況である。機動力のある家族なら、新川医療圏に限らず、富山医療圏迄足を延ばすことも検討できるが、機動力のない家族となると、お手上げ状態で、後はもう他力本願しかない。
 しかし、嘆いてばかりもいられない。早め早めに動いてもこの有様だったことを冷静に受け止めなければならない。恐らく、どこかに問題点があったはずである。その解明を行い、来年に繋がるようにしなければならない。
 いま解っている点は以下の二点。
・カンファレンスの在り方
 カンファレンスを行うにあたり、家族を如何に巻き込んでいくかということを検討しなければならない。責任と役割意識を継続してもらえるようにしなければならない。その為には、初期、退院前だけではなく、中間や随時という形で家族のカンファレンス参加を促し、それを理解してもらう必要があると考えてる。
・介護病棟の有効活用
 介護病棟35床が全く動かず、不公平感を訴える家族がいる。介護病棟を維持期のリハビリと捉えるならば、リハビリの有効性等を検討し、相応した生活の場へ適時移行してもらうことも必要と考える。これについては、経営的側面も含んでいる為、ここで大きな事を書く訳にもいかないが・・・。
 後はやはり、各病院毎にソーシャルワーカーを配置することが理想・・・か。